私たちの考え方
Logipeaceは、物流における繰り返し作業をAIで減らしています。たとえば、船積書類の読み取り、メールの要約と整理、お客様の貨物や書類に関する質問への回答です。AIが行うことについては、常に人が責任を持ちます。このページでは、AIを安全かつ正確に、そしてお客様の管理下で運用するための取り組みをご説明します。
私たちは次の5つの原則に従っています。
人が主導します
AIは下書き、提案、回答を行います。AIが動作するのはお客様のLogipeaceワークスペース内に限られ、チームの誰かが依頼した場合、または自動機能を有効にした場合にのみ動作します。ブッキング、請求書、通関申告に使用されるものは、必ず事前に人が確認します。
お客様のデータはお客様のものです
当社は、お客様のデータやAIが処理したいかなるものも、AIモデルの学習、ファインチューニング、改善に使用することは一切ありません。また、当社のAIプロバイダもこれを自社モデルの学習に使用することはできません。お客様のデータから生成されたAIの出力はお客様に帰属します(プライバシーポリシーをご覧ください)。
信頼する前に測定します
書類の読み取りやAIアシスタントの基盤となるモデルや指示を変更する前に、基準データセットを用いてベンチマークを行います。
AIが関与していることをお知らせします
AIが作成した記録は下書きとして始まり、アシスタントの回答やメールの要約はAIの出力として表示されます。
責任者を明確にします
各AI機能には担当者が指名されており、AIの操作は追跡できるよう記録されます。
このページは、シンガポール情報通信メディア開発庁(IMDA)のモデルAIガバナンス・フレームワーク(2026年のエージェント型AI向けフレームワークを含みます)、および個人情報保護委員会(PDPC)のAIシステムにおける個人データに関するガイドラインに沿っています。
私たちのサービス
Logipeaceは2つのプラットフォームを運営しています。どちらもシンガポール(asia-southeast1)のGoogle Cloud上でホストされ、1つのウェブアプリからアクセスでき、Docupeaceは独自のセクションとして提供されます。
Shipeaceプラットフォーム。 物流チームが共同で業務を進めるためのワークスペースです。チームは業務をVoyageとカードで整理し、リアルタイムでチャットし、連絡先やカレンダーを管理し、GmailまたはOutlookのメールボックスを接続して、貨物に関するメールを関連する業務のそばに置くことができます。AI機能: Email AIとShipeace AIアシスタント。
- ウェブおよびモバイル: Next.jsとReactによるウェブアプリ、Flutterによるモバイルアプリ。
- バックエンド: リアルタイム更新のためのSocket.IO、Temporalワークフローを備えたNestJS(TypeScript)API。
- データ: PostgreSQLとMongoDB。
- AIサービス: アシスタントとメール要約のためのPython(FastAPI、LangGraph)サービス。Google Gemini 3.8モデルを使用し、アシスタントがお客様のワークスペースで実行できる操作を制限する専用のツールサーバーを備えています。
Docupeaceプラットフォーム。 書類AIと倉庫業務のためのプラットフォームです。Docupeaceは船積書類を読み取り、構造化された記録に変換します。対象は、船荷証券(B/L)、パッキングリスト、インボイス、デリバリーオーダー、輸出入許可書です。また、B/L管理、書類コレクション、海上・航空貨物の追跡、通関、倉庫管理(入庫・出庫、在庫)、会計(請求、売掛金、買掛金、総勘定元帳)も扱います。AI機能: 書類抽出、Docupeace AIアシスタント、倉庫オーダーアシスタント。
- バックエンド: FastAPIを用いたPython。
- データ: PostgreSQL。元の書類はGoogle Cloud Storageに保存。
- AI: 抽出、分類、アシスタントにはVertex AIを通じたGoogle Gemini 3.8モデルを使用し、エージェントにはPydantic AIを使用。Google Document AIは代替の抽出手段として維持。
- 運用: OpenTelemetryによるトレーシングと、自社のOpenObserveインスタンスで収集するログ。
AIを使用している箇所
| 機能 | AIが行うこと | AIが単独でできること | お客様に委ねられること |
|---|---|---|---|
| Docupeace書類抽出 | 船荷証券、パッキングリスト、インボイス、輸出入許可書を読み取り、当事者、港、コンテナ、重量などの項目を抽出します | 下書き記録の作成。B/Lは下書きとして始まり、輸出入許可書のデータは承認待ちとなります | ブッキング、請求書、通関申告に使用する前の下書きの承認 |
| Docupeace AIアシスタント | B/L、書類、追跡に関する質問に回答します。依頼に応じて、B/Lの更新、書類のコレクションへの整理、書類からのB/L下書きの作成、依頼されたメールの送信を行えます | なし。サインインしたユーザーの依頼があった場合にのみ、そのユーザーの権限で動作します | 何を依頼するかの判断、記録の削除、当局への申告 |
| 倉庫オーダーアシスタント | 自由記述の顧客注文を、商品、ロット、顧客を含む出庫オーダーの下書きに変換します | 商品、ロット、顧客の検索 | オーダーの確認と保存 |
| Shipeace Email AI | 接続されたメールボックスのメールを要約・分類し、関連するVoyageやカードを提案します | 自動保存を有効にした場合、メールをShipeace内のVoyageやカードに整理します | メールの返信、転送、削除。Email AIがメールを送信または削除することはありません |
| Shipeace AIアシスタント | Voyageやカードに関する質問に回答します。依頼に応じて、Voyageやカードを作成し、そのステータス、名称、期日を更新できます | なし。サインインしたユーザーの依頼があった場合にのみ、そのユーザーの権限で動作します | 何を依頼するかの判断、顧客や運送人に対する約束 |
AIが支払を行うこと、書類に署名すること、契約条件に同意すること、お客様の記録を削除すること、税関その他の当局に申告することはありません。
人による監督
AI機能に単独でどこまで任せるかは、2つの観点で判断します。誤りがどれほどの損害を生じうるか、そしてそれをどれほど容易に元に戻せるかです。
| レベル | AIが行うこと | 例 | 初期設定 |
|---|---|---|---|
| 1. 提案 | 下書きや回答を作成し、人が判断します | 抽出された書類、メールの要約、倉庫オーダーの下書き、アシスタントの回答 | 有効 |
| 2. ワークスペース内での操作 | Logipeace内の記録を変更し、外部には及びません | 依頼に応じたアシスタントによる更新、Email AIによるVoyageへの自動保存 | ユーザーが依頼した場合、または自動保存を有効にした場合のみ |
| 3. 外部に影響する操作 | Logipeaceの外部に何かを送信します | 依頼されたメールをDocupeaceアシスタントが送信する場合 | ユーザーが明示的に依頼した場合のみ。運送人や当局に自動的に送信されるものはありません |
AIを過信すること(自動化バイアス)を防ぐため、当社は次のことを行っています。
- AIが抽出した船荷証券を下書きとして保存し、使用前に人が確認できるようにしています。
- AIが読み取った輸出入許可書のデータは、人の承認を必須としています。
- 操作のたびにアシスタントが行った内容を表示し、作成した下書きを保存するか破棄するかを選べるようにしています。
AIの出力は誤っている場合があります。利用規約に定めるとおり、出力に依拠する前にそれを確認する責任はお客様にあります。
AIエージェントの安全対策
アシスタントやEmail AIの自動保存のように、AIがお客様に代わって動作する場面では、AIがアクセスできる範囲と実行できる操作を制限しています。
- ユーザーと同じ権限。 アシスタントは、サインインしたユーザーの権限を超えることなく、その権限で動作し、決められたツールのみを使用できます。これらのツールには、記録の削除、支払、当局への連絡を行うものはありません。データは本プラットフォームの他の機能と同じアクセス制御の下で取得されるため、AIはそのユーザーが閲覧を許可されたものだけを参照し、各組織のデータは分離されています。
- AIにメールボックスのログイン情報を渡しません。 Email AIは要約のためにメールの内容を受け取りますが、メールボックスの認証情報を受け取ることはありません。認証情報はShipeaceのバックエンドに保管され、AIにはメールを送信、転送、削除する手段がありません。
- コンテンツは指示ではなくデータとして扱います。 メールや書類には、AIを誘導しようとする隠れたテキスト(プロンプトインジェクション)が含まれている場合があります。書類やメールの内容はモデルへの指示とは分けて渡され、AIのツールや権限を広げることはできません。
- 障害時の制限。 アシスタントは同時に実行するリクエスト数に上限を設け、失敗が続くモデルの呼び出しを停止します。
- 記録。 アシスタントとの会話は、実行された操作と使用されたモデルとともに保存されます。書類の抽出は監査ログに記録され、Docupeaceの管理者が閲覧できます。
- 停止スイッチ。 問題を検知した場合、プラットフォーム全体でAI抽出やアシスタントを一斉に停止できます。
- セキュリティ。 LogipeaceはISO/IEC 27001の認証を取得しています。本プラットフォームおよびAIプロバイダとの通信はTLS 1.2以上で暗号化され、データベース、ファイル、バックアップは保存時に暗号化されます。
精度、テスト、モニタリング
AIは誤ることがあるため、機能すると決めつけず、測定しています。
ベンチマーク。 書類抽出は、正解を確認済みの船荷証券の基準データセットでテストし、アシスタントの回答は基準となる質問セットでテストしています。
モデルの変更時。 新しいAIモデルやバージョンに切り替える前に、これらのベンチマークを再実行して結果を比較します。品質が同等以上の場合にのみ切り替えます。
公平性と信頼性。 当社のAIが扱うのは業務上の書類やメールであり、個人に関する判断は行いません。
データとプライバシー
詳細はプライバシーポリシーに記載しています。要点は次のとおりです。
- お客様のデータで学習しません。 当社は、お客様のデータやAIが処理したいかなるもの(プロンプト、ファイル、書類、メール、出力)も、AIモデルの学習、ファインチューニング、改善に使用することは一切ありません。今後そのような機能を提供する場合はオプトイン方式とし、お客様の管理者による書面での同意がある場合にのみ有効にします。この確約をデータ処理契約(DPA)に明記することも可能です。
- AIプロバイダは1社です。 当社のAI機能は、Google Cloudのエンタープライズ向けプラットフォーム(Vertex AI)を通じて、Google Gemini 3.8モデル上で動作します。Googleは当社の再委託先としてデータを処理し、その規約によりデータを自社モデルの学習に使用することは認められていません。Geminiアプリなどの一般消費者向けAIサービスで顧客データを扱うことはありません。
- データが処理される場所。 当社のアプリケーションとデータベースは、シンガポールのGoogle Cloud上で稼働しています。AIリクエストはグローバルまたはリージョンのエンドポイントを通じてGoogleのAIサービスに送信されるため、シンガポール国外で処理される場合があります。
- 出力はお客様のものです。 お客様のデータから生成されたAIの結果はお客様の組織に帰属し、お客様のデータとして取り扱われます。
- 保持と削除。 保存されたAIの結果は、お客様が削除するか契約が終了するまでワークスペースに残ります。AIリクエストのログは最大90日間保持されます。お客様は、AIリクエスト履歴を含む特定のデータの削除をいつでも依頼できます。契約終了時には30日間データをエクスポートでき、その後当社はデータを削除し、バックアップは30日以内に失効します。データ削除証明書の発行も可能です。
- 事前通知。 AIプロバイダを追加または変更する場合、またはAIによるデータの取り扱いに重要な変更を行う場合は、少なくとも30日前までにお客様の管理者に通知します。
- スタッフのアクセス。 お客様からの依頼がある場合、またはセキュリティや法的義務のために厳密に必要な場合を除き、当社のスタッフがお客様のコンテンツを閲覧することはありません。
- 社内でのAI利用。 当社のチームは、同じ保護措置を備えた会社承認済みのAIツールのみを使用できます。無料または一般消費者向けのAIツールで顧客データを扱うことは禁止されています。
説明責任
- 経営層による責任。 Logipeaceの経営陣の一員が、Logipeace全体の責任あるAIについて責任を負い、経営陣に報告します。
- 機能ごとの担当者。 各AI機能には、そのテスト、品質、インシデントに責任を持つ担当者がいます。
- リリース前のレビュー。 新しいAI機能や既存機能の大きな変更は、目的、使用データ、自動化のレベル、リスクと安全対策、テスト結果を対象とする書面のレビューを経ます。
- インシデント対応。 AI機能が損害を生じたり想定外の動作をしたりした場合、必要に応じて機能を停止し、調査を行い、原因を修正し、影響を受けたお客様にお知らせします。セキュリティインシデントがお客様のデータに影響した場合、当社は不当な遅滞なくお客様に通知し、お客様が個人データ保護法(PDPA)上の義務を果たすために必要な情報を提供します。当社自身が個人データについて責任を負う場合は、PDPAの定めに従い、PDPCおよび影響を受けた個人に通知します。
- 年次レビュー。 このページとAIに関する取り組みを、少なくとも年に1回、また新しい種類のAI機能を追加するたびに見直します。
お客様による管理と問題の報告
お客様は次のことができます。
- AIの下書きを、保存や使用の前に確認、編集、破棄する。
- Email AIがメールをVoyageやカードに自動保存するかどうかを選ぶ。
- アシスタントをいつ使うかを選ぶ。アシスタントは依頼された場合にのみ動作します。
- お客様の組織におけるAI機能全体または個別のAI機能の有効化・無効化を当社に依頼する。通常、1営業日以内に変更を行います。
- お客様の組織のAI利用記録(ユーザー、日時、AI機能、結果)をCSVまたはJSON形式でエクスポートするよう依頼する。
AIの誤り、想定外の動作、安全上の懸念にお気づきの場合は、support@logipeace.com までメールでお知らせください。2営業日以内に受領をご連絡します。
シンガポールのフレームワークとの整合
| フレームワーク | 求められていること | 本ページでの対応箇所 |
|---|---|---|
| IMDA モデルAIガバナンス・フレームワーク(第2版、2020年) | 社内ガバナンス、適切なレベルの人の関与、運用管理、ステークホルダーとのコミュニケーション | 説明責任、人による監督、精度・テスト・モニタリング、本ページ |
| IMDA 生成AI向けモデルAIガバナンス・フレームワーク(2024年) | 説明責任、データ、信頼できる開発、インシデント報告、テスト、セキュリティ | 説明責任、データとプライバシー、精度・テスト・モニタリング、AIエージェントの安全対策 |
| IMDA エージェント型AI向けモデルAIガバナンス・フレームワーク(2026年1月、2026年5月更新) | エージェントが実行できる範囲の制限、人の説明責任、第三者のエージェント、自動化バイアスへの対策 | AIを使用している箇所、人による監督、AIエージェントの安全対策 |
| PDPC AIによる推奨・意思決定システムにおける個人データの利用に関する勧告ガイドライン(2024年3月) | AIにおけるデータの利用方法の説明、同意とその例外、AIプロバイダの説明責任 | データとプライバシー、プライバシーポリシー |
これらのフレームワークは任意のものです。優れた実践であり、エンタープライズのお客様が期待するものであるため、当社はこれらに従っています。
本ページに関するお問い合わせ: support@logipeace.com
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